「AIに仕事を奪われる」という話、ニュースでよく聞きますよね。進路を考えるときに、気になる人も多いと思います。
ここでは、公的な資料で確かめられることだけを使って、AI時代の現場の仕事について整理します。
白書が言っていること
厚生労働省の労働経済白書(2026年版)は、AIによって大きな雇用の減少が生じている証拠は、現時点で示されていないとしています。2015年ごろの推計で心配された大規模な置き換えも、実際には起きていないとも書いています。多くの職種で、AIは仕事の一部を助ける形で使われているようだ、という見方です。
ただし白書は、AIで仕事が増える面も減る面もありうると断っています。研究の数もまだ十分ではありません。安心しきってよい、という話でもありません。
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身体を使う仕事は、AIの影響を受けにくい。そう示す研究がある
白書は、ある研究を紹介しています。文書づくりやデータ整理が中心の仕事は、AIの影響を受けやすい。一方で、身体を使う作業への依存度が高い職業ほど、影響は低いという内容です。ただし白書は、ロボットとAIを組み合わせて体を使う作業をする技術(フィジカルAI)は、まだ分析に入っていないとも書いています。
この数字が意味すること
これは「身体作業の多い職業」の話です。施工管理は、工程・品質・安全をまとめて、関係者と調整するのが中心の仕事で、そのまま当てはめることはできません。
現場には、人が足りなくなる見込み
白書は、経済産業省の推計も紹介しています。2040年を見据えると、生産工程の仕事をのぞく「現場人材」が約54万人足りなくなる可能性がある、というものです。この「現場人材」には、建設・採掘の仕事も含まれます。
そのうえで白書は、AIやロボットを使いこなす専門のスキルや、現場で設備の操作・保守をになう実務のスキルの重要性が、一層高まると述べています。
AIが進んでも、現場には人が要る。そう言える材料は、確かにあります。
気になったことは、聞いてみるだけでもOK。
国もAIを使う方針
国土交通省は、建設業でAI・デジタル技術を積極的に使っていく方針です。AI時代も見据えた、学び直し(リスキリング)の充実も挙げています。現場のデジタル化は現場のデジタル化の記事で見られます。
ただし、これは方針の話で、現場の仕事がAIで楽になった、という効果の話ではありません。
ここも正直に
白書は、「AIで仕事が増える・減る」の両方がありうるとしています。白書は、施工管理を直接取り上げていません。だから「AIに奪われない」とは言いません。言えるのは、資料から見える範囲までです。
覚えておきたいこと
白書は、論理的に考える力やコミュニケーションの力(メタスキル)、そして現場で設備の操作や保守を担う実務のスキルが、一層大事になると述べています。ただ、未来のことは誰にも断言できないので、国の資料が示す範囲で、冷静に見ておきましょう。
次の一歩
- 施工管理の仕事そのものを知りたい人は、施工管理の仕事とは?の記事へ
- 全体像は、施工管理が今アツい5つの理由へ
不安なことがあれば、そのまま話してみてください。